2020-11

埼玉文学賞

第51回 埼玉文学賞(2020)

つぎつぎ、生る
渓木けい(著)
この春に植えたゴーヤがもう実をつけた。亀虫の色を薄めたような堅い種の端っこを、発芽しやすいよう爪切りで切って植えたのは、リモートワークが導入されて、秩父のこの家に帰ってきた5月だった。
電撃小説大賞

第27回 電撃小説大賞(2020)

ユア・フォルマ 電子犯罪捜査局
菊石まれほ(著)
脳の縫い糸――通称〈ユア・フォルマ〉。1992年に起きた、ウイルス性脳炎のパンデミックから人々を救った医療技術は、今や日常に不可欠な脳侵襲型情報端末へと進化をとげていた。縫い糸は全てを記録する。検索履歴、会話、そして感情さえも。そんな〈機憶〉にダイブし、重大事件解決の手がかりを探るのが、電索官エチカ・ヒエダの仕事だ。
中山義秀文学賞

第26回 中山義秀文学賞(2020)

まむし三代記
木下昌輝(著)
弘治二年(一五五六)、四月二十日―― 国さえもたやすく滅ぼしてしまうものが、大量に発見された。 美濃の地においてである。 奇しくも、この日、ひとりの男が討たれた。 まむしと恐れられた斎藤道三である。 国を滅しかねないものを集め、秘蔵した張本人だ。 より正確を期すなら、道三とその父親である。
鉄犬ヘテロトピア文学賞

第7回 鉄犬ヘテロトピア文学賞(2020)(終了)

トリニティ、トリニティ、トリニティ
小林エリカ(著)
あいたくて ききたくて 旅にでる
小野和子(著)
あわいゆくころ ――陸前高田、震災後を生きる
瀬尾夏美(著)
新沖縄文学賞

第46回 新沖縄文学賞(2020)

ばばこの蜜蜂
なかみや梁(著)
福島県文学賞

第73回 福島県文学賞(2020)

こおろぎは何故鳴くの
宗像哲夫(著)
チャパティ焼こか?
北方貫一(著)

高玉旭(著)
さきがけ文学賞

第37回 さきがけ文学賞(2020)

ヒカリ指す
北原岳(著)
賽銭泥棒
荒川眞人(著)
野間児童文芸賞

第58回 野間児童文芸賞(2020)

朔と新
いとうみく(著)
兄の朔(さく)が1年ぶりに自宅に帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。事故が原因で視力を失った朔は、それまで盲学校での生活を送っていたのだ。
野間文芸賞

第73回 野間文芸賞(2020)

小箱
小川洋子(著)
私の住む家は元幼稚園で、何もかもが小ぶりにできている。講堂、給食室、保健室、人々の気持ちを慰める“安寧のための筆記室"もある。私は郷土史資料館の学芸員であったバリトンさんの恋人から来る小さな文字の手紙を解読している。
野間出版文化賞

第2回 野間出版文化賞(2020)

池井戸潤さん
吾峠呼世晴さん
あつまれどうぶつの森
野間文芸新人賞

第42回 野間文芸新人賞(2020)

あなたが私を竹槍で突き殺す前に
李龍徳(著)
特別永住者制度の廃止、外国人への生活保護違法化、公文書での通名使用禁止…。排外主義が支配する日本で、在日三世の柏木太一が反攻の計画のために集めたのは、“武闘派”少年の尹信、自殺願望を抱える宣明、帝國復古党の貴島、妹を「在日韓国人であるゆえ」殺された金泰守、そして―。怒りと悲しみの青春群像。
本屋が選ぶ時代小説大賞

第10回 本屋が選ぶ時代小説大賞(2020)

商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
永井紗耶子(著)
甲斐の農家から江戸の飛脚問屋の養子となった茂十郎は、名を揚げた矢先に永代橋の崩落事故で妻子を失う。その悲しみを糧に、茂十郎は三橋会所頭取となり橋の運営に要する莫大な費用を集め、十組問屋を再編し、菱垣廻船を立て直して流通を一新。
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