新田次郎文学賞 第39回 新田次郎文学賞(2020) 土に贖う 河崎秋子(著) 明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」)。昭和35年、江別市。蹄鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。 2020.04.14 新田次郎文学賞
鮎川哲也賞 第30回 鮎川哲也賞(2020) 誤認五色 千田理緒(著) 介護施設・あずき荘で働く、メイこと明治瑞希はある日、利用者の撲殺死体を発見する。犯人を目撃したのは、同じく利用者である五人の老人。 2020.04.01 鮎川哲也賞