小説すばる新人賞 第33回 小説すばる新人賞(2020) 櫓太鼓がきこえる 鈴村ふみ(著) 高校を中退した十七歳の篤は、親から無言の圧力がかかる中、行方の見えない毎日を過ごしていた。その現実から逃げ出すため、相撲ファンの叔父のすすめで相撲部屋に「呼出」の見習いとして入門することに。関取はおらず、弟子も少ない弱小部屋とも言える朝霧部屋で、力士たちと暮らし、稽古と本場所を繰り返す日々が始まった。 2020.09.20 小説すばる新人賞