最優秀賞
ナナカマドの庭
鈴木ヤスノリ(著)
羽衣出版
あらすじ
サッカーのスポーツ推薦枠で、地元の県立高校に入学した主人公、杉沢耕介。一年次から部活のレギュラーとして活躍するも、勉強には身が入らない。どうにか二年次に進級できた矢先、試合中に負ったケガへの対応をめぐり、部の監督とぶつかってしまう。
レギュラーを外され自暴自棄になった耕介は体調もすぐれず学校も休みがちのまま、夏休みを迎える。そんな折、両親が切り盛りする弁当屋の店先で、花市場のアルバイト広告を見つける。
夏休み中のわずか二週間という短い期間だったが、初めて経験するアルバイトの中で、あんちゃんをはじめ、花市場の競りを取り巻く、個性あふれる人々との出会いを果たす。
時は昭和から平成に遷り変わる時代。富士山を仰ぎ見る駿河湾の最奥の地を舞台に、今はない古き花市場の空気を胸いっぱいに吸い込んだ耕介が、自らの一歩を踏み出そうとする物語。
受賞詳細ページ(しずおか文化)
優秀賞(随筆)
ボンネットバスと走った天城峠(乗り合いバスの変遷)
多賀多津子(著)
佳作
坦庵先生とパン
逆瀬川わたる(著)
はぐれ雁
戸川桜良(著)
メッセージ部門受賞作品はこちら
その他入賞作品のあらすじ
一部書店にて、第23回 「伊豆文学賞」優秀作品集が販売中です。ISBNは490711849Xです。