琉球海域史論
真栄平房昭(著)
豊見山和行他 (編集)
(内容紹介)
著者は、神戸女学院・琉球大学にあって琉球史研究の先端を担い、多数の研究論文を投じてきたが、周辺から熱く要望されていたにもかかわらず単著がなく、論集の刊行が期待されていた。長い闘病の中にある著者を元気づけようと研究者仲間・友人が協力し、遂に待望の琉球史論集が刊行されることとなった。収録論文は上下あわせて34本(以下、目次に掲載)となる。アジアを視野に拡がりと深みを増し続ける琉球史研究の全体像を、多彩に展開してきた著者の論考は、これからの研究の方向性を明確に示すとともに、沖縄の人々に希望の灯をともすものとなるだろう。
伊波普猷賞について
沖縄研究の父と言われる伊波普猷の業績を顕彰し、沖縄タイムス社が創刊25周年を記念して1973(昭和48)年に創設した賞。前年10月からその年の9月までに刊行された、あらゆる沖縄研究の著作から選ばれる。