大賞
夜に星を放つ
窪美澄(著)
文藝春秋
あらすじ
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
受賞詳細ページ(日本文学振興会)
候補作品
「絞め殺しの樹」河崎秋子(※崎はたつざき)(著)
「夜に星を放つ」窪美澄(著)
「爆弾」呉勝浩(著)
「永井紗耶子」女人入眼(著)
「スタッフロール」深緑野分(著)
第167回 直木三十五賞について
- 選考委員
- 浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき
- 候補数
- 5作品
- 賞金
- 懐中時計、100万円