第30回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞(2020)

ホテル・アルカディア 石川宗生

ホテル・アルカディア

石川宗生(著)
集英社

あらすじ
ホテル〈アルカディア〉支配人のひとり娘・プルデンシアは、敷地のはずれにあるコテージに理由不明のまま閉じこもっていた。投宿していた7名の芸術家が同情を寄せ、元気づけ外に誘い出すべく、コテージ前で自作の物語を順番に語りだした。突然、本から脱け出した挿絵が「別にお邪魔はしないさ」と部屋に住みつづける「本の挿絵」、何千年も前から上へと伸び続けるタワーマンションの街を調査するも、1万階を過ぎたあたりで食糧が尽きてくる「チママンダの街」など7つのテーマに沿った21の不思議な物語。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル〈アルカディア〉には聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、7名の芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか。

受賞詳細ページ(Bunkamura)

9月3日に第30回Bunkamuraドゥマゴ文学賞の結果が発表され、石川宗生さんの「ホテル・アルカディア」が受賞しました。石川宗生さんは1984年生まれ。創元SF短編賞の受賞歴がある。

第30回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞について

  • 選考委員
  • 野矢茂樹
  • 賞金
  • 賞状、スイス・ゼニス社製時計、100万円
  • 掲載誌・発表
  • 公式サイト
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