第11回 山田風太郎賞(2020)

じんかん 今村翔吾

じんかん

今村翔吾(著)
講談社

あらすじ
仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした」青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?

時は天正五年(1577年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かしたときに直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。


候補作品

「じんかん」 今村翔吾(著)
「土に贖う」 河﨑秋子(著)
「昨日星を探した言い訳」 河野裕(著)
「わたしの美しい庭」 凪良ゆう(著)
「暴虎の牙」 柚月裕子(著)

第11回 山田風太郎賞

10月16日に第11回 山田風太郎賞の選考結果が発表され、今村翔吾さんの「じんかん」に決定した。
山田風太郎賞はジャンル不問で、1年間で最も面白いと評価された作品に贈られる賞です。

今村翔吾さんは1984年生まれ。「童の神」と「じんかん」で直木賞の候補作品に選ばれるほか、「八本目の槍」で第41回 吉川英治文学新人賞第8回 野村胡堂文学賞を受賞しています。

選考委員:奥泉光、恩田陸、貴志祐介、筒井康隆、林真理子、夢枕獏
対象:9月1日から翌年8月31日(奥付)までに刊行された日本の小説
賞金:100万円

関連リンク
山田風太郎賞 | KADOKAWA
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