私のカレーを食べてください
幸村しゅう(著)
小学館
あらすじ
「お前の売りは何だ?」「私にはカレーしかありません!」――――。
古びた喫茶店の装いながら、本格的なスパイスカレーを出す「麝香猫」。そこで働く山崎成美は調理師学校に通う19歳。成美は幼い頃に両親が離婚、育ててくれた祖母も失踪してしまい、天涯孤独の身であった。
そんな彼女の運命を変えたのは、小学校の先生が作ってくれた一杯のカレーライス。成美はその味を自分でも作りたい一心で調理を始め、カレーの奥深さに戸惑いながらも、ようやくきっかけを掴みはじめていた。しかし突然、ある事情から「麝香猫」が店を閉めることになってしまい……。
理想のカレーを追い求める少女と人々の人情が織りなす、おいしい×青春×お仕事小説!
受賞詳細ページ(小説丸)
最終候補作品
「ころつけ亭へいらっしゃい」 秋田柴子(著)
「まぎわのごはん」 藤ノ木 優(著)
「山とかき氷」 村崎なぎこ(著)
第2回 日本おいしい小説大賞について
- 選考委員
- 山本一力、柏井壽、小山薫堂
- 応募数
- 134作品(最終選考4作品)
- 賞金
- 300万円
- 掲載誌・発表
- 「STORY BOX」2020年9月号