第14回 小説現代長編新人賞(2020)

晴れ、時々くらげを呼ぶ

晴れ、時々くらげを呼ぶ

鯨井あめ(著)
講談社

あらすじ
父親を亡くしたあと、他者と関わりを持たず、毎日をこなすように生きてきた「僕」。僕はある日、屋上で「クラゲ乞い」をする奇妙な後輩と出会った。世界は理不尽で、僕たちは無力だから。世界をちょっとだけ変えたかった、「僕」と「彼女」と「僕たち」の物語。

受賞詳細ページ(小説現代)

隣人X

隣人X

受賞時タイトル「惑星難民X」
パリュスあや子(著)
講談社

あらすじ
20xx年、惑星難民xの受け入れが世界的に認められつつあるなか、日本においても「惑星難民受け入れ法案」が可決された。惑星xの内紛により宇宙を漂っていた「惑星生物x」は、対象物の見た目から考え方、言語まで、スキャンするように取り込むことが可能な無色透明の単細胞生物。アメリカでは、スキャン後に人型となった惑星生物xのことを「惑星難民x」という名称に統一し、受け入れることを宣言する。日本政府も同様に、日本人型となった「惑星難民x」を受け入れ、マイナンバーを授与し、日本国籍を持つ日本人として社会に溶け込ませることを発表した。郊外に住む、新卒派遣として大手企業に勤務する土留紗央、就職氷河期世代でコンビニと宝くじ売り場のかけもちバイトで暮らす柏木良子、来日二年目で大学進学を目指すベトナム人留学生グエン・チ―・リエン。境遇の異なる3人は、難民受け入れが発表される社会で、ゆるやかに交差していく。

受賞詳細ページ(小説現代)


奨励賞

無駄花

中真大(著)

タイトルとURLをコピーしました